第5回目のブログは、前回に引き続き「過去のスマホの写真を見ていたら・・・」シリーズをやっていきたいと思います。今回は、2年前に行った、郡山・鬼怒川鉄道旅のブログを書いていきたいと思います。

今回の旅の始まりは、東京駅。東京駅は、個人的な駅構内のわかりずらさランキングトップ3には入る駅です(笑)。本当に東京駅って構内がわかりにくいです。唯一僕が大丈夫なのは、1FのJR線乗り場と、新幹線乗り場だけです。地下街のレストラン街に行くと、本当に迷子になってしまいます。通勤ラッシュのときの東京駅は見たことはありませんが、想像するだけでゾッとしてしまいます。

東京駅の写真はありませんが、E3系に乗って、郡山駅を目指します。

E3系に乗ること約1時間30分。最近のオーバーラン騒動で有名な郡山駅に到着です。あのオーバーラン事件について、よくわかっていない人もいると思うので、解説をしたいと思います。

まず、このオーバーランが起きた原因は、考察ですが、おそらく2つあります。1つ目は、今回の騒動の当該車両E3系の自重が軽いこと、2つ目は、雪によってスリップしやすい状態になっていたと考えられること、です。

まず、1つ目から解説していきましょう。E3系新幹線の自重が軽い理由は、福島から先に理由があります。このE3系新幹線は、ミニ新幹線と言って、車輪幅は本来の新幹線と同じ、標準機と呼ばれる大きさである1435㎜です。ただ、車体幅が普通の新幹線とは大きく違います。E3系新幹線は、福島から先、山形新幹線に直通する運用に用いられます。山形新幹線は、在来線である奥羽本線を改良して作られた路線です。奥羽本線は、元々新幹線と同じ線路幅ではありませんでした。そのため、線路幅を新幹線と同じ1435mmにする改軌工事を行いました。しかし、東北新幹線で走っているフル規格新幹線を走らせるためには、トンネル、駅舎、橋など全て建て替える必要があります。また、山形新幹線が走っているのは在来線でもあるので、普通列車も走っています。全て建て替えた場合、元々運行していた普通列車も全て新型車両に置き換えなければいけなくなります。そのため、JR東日本は、駅舎などの建造物は、建て替えせず、運行する新幹線車両の車体幅を在来線と同様程度とすることで解決しました。また、先ほども説明した通り、山形新幹線が走っているのは在来線が走っている路線を改良した場所です。東北新幹線のような、立派な設備が整っているとは少し言い難いです。そのようなことから、普通の新幹線と同じような重さで作ることは、難しかったのです。実際、東北新幹線を走っているE2系新幹線は自重が440トンであるのに対し、E3系新幹線は、256.5トンしかありません。これだけ見ると、十分重いじゃんって思うかもしれませんが、E2系新幹線と比べると約半分近い重量しかありません。鉄道は摩擦係数が少ないです。そのため、新幹線の場合、自重を重くし、ブレーキ性能を高くしないと、なかなか減速しないです。なので、自重を軽くするならば、その分ブレーキ性能を高くする必要があるのですが、次に解説する理由で、そのブレーキ力が活かせなかったと思われます。

次に、2つ目の「雨雪によってスリップしやすい状態になっていたと考えられること」の解説をしていきます。まず、事故当時の気温を見てみましょう。この日の最高気温は2.9°Ⅽ、最低気温は-0.9°Ⅽです。また、前日の夜には少し雨が降っていました。このような状況を見ると、線路がスリップしやすい状態になっていてもおかしくはありませんよね。新潟地区の在来線では、雪が降る時期の不定期で、列車が走らない深夜帯に、架線が凍結するのを防ぐために「霜取り列車」と呼ばれる列車を運転しています。東京都内では、すごい冷え込む日には八高線などで「霜取りパンタグラフ」と呼ばれ、いわゆる「※前パン」を装着している車両が「霜取り列車」運用を行っていることもあります。新潟地区では、国鉄型電気機関車を使用して行われています。そのような列車が東北新幹線にも走っていれば良いのですが・・・。また、考察ですが今回の事例が起きたのは、新幹線ならではの事情があるのかもしれません。まず、下の郡山駅の配線図をご覧ください。

この中央の直線が本線です。今回、オーバーランが起きたのが、ホームがある矢印の部分です。はやぶさなど、郡山駅を320㎞/hの高速運転で通過する列車はすべて、本線を通過します。そのため、郡山駅に止まる列車が入線する矢印の部分は、通過する列車は一切入線することはありません。なので、高速運転によって凍結が解かれることはありません。また、郡山駅に停車する列車も平均毎時3本程度です。入線する本数も少なく、朝一で気温も低く、前日に雨が降っていた、線路がスリップしやすい状態であった、たまたま来た車両が自重が軽いE3系新幹線であったなど様々な要因が重なった結果、今回のオーバーランが起きたと考えられます。

JR東日本は今回の事故の対策として、E3系新幹線が単独運用(つばさ号は、基本的にはやまびこ号と併結して福島駅まで走行します。)を行う場合は、E2系新幹線を回送扱いで増結させ、ブレーキ力を増強させることとしました。(この臨時増結は、3月15日で終了しています。終了した理由は、気候が暖かくなり、スリップする可能性が低くなったためです。)

※前パンとは、先頭車両の1番運転席側にあるパンタグラフのことを言います。

つまり、今回のオーバーランは、さまざまな鉄道に弱点が運悪く揃ってしまった結果、起きてしまったものと考えられます。今回は、死者も発生せず、脱線まではいかなかったため被害は最小限に抑えることができましたが、運が悪かった場合脱線し、反対方向からやってきた車両に衝突し、玉突き事故になっていてもおかしくありませんでした。今回のことを教訓にし、再びこのようなことが起きないことを祈るばかりです。

さて、オーバーラン騒動の説明が長くなりましたが、本題に戻りましょう。

今回、なぜ郡山駅にやってきたのかというと郡山総合車両センターの廃車置き場を見るためです。

今回のお目当ての車両は、左側の写真の中央に映っている485系「華」です。この485系形式には、もう乗ることは出来ません。

さて、一通り郡山総合車両センターを見学したところで、郡山駅に戻ります。

次に乗るのは、磐越西線です。

ラッキーなことに、来たのが快速あいづでした!使用車両は、E721系です。この区間は、交流電化区間なため交流対応車両が使われています。

磐越西線に乗ること約1時間10分。終点会津若松に到着です。駅前にあかべこのモニュメントがありました。

なんかかわいいですよね~。やっぱり、会津と言ったらあかべこですよね。会津若松では、昼ご飯に喜多方ラーメンを食べました。とっても美味しかったです。駅まで戻っているときに、あじまんを売っている屋台を見つけたので、買って食べてみました。あんまんとも違くて、新食感の食べ物でした。

今回も長くなってしまったので、前編、中編、後編に分けたいと思います。

中編もお楽しみに~!

投稿者 daisan

「過去のスマホの写真を見ていたら・・・②」に4件のコメントがあります
  1. 赤ベコが、大好きで、惹かれて読み始めましたが、オーバーランの考察など、難しく、私の頭では、理解できませんが、大きい事故にならなくて、良かったです。次も楽しみにしています。

  2. 旅の話なのか。オーバーランの話だったのか笑
    オーバーランのニュースを起きたことしか、ニュースで知らなかったですが、起きた要因には色のないことが重なったんですね。しかも、同じ新幹線なのにそんなにも車両の重さが違うなのてびっくり!
    ほんと毎回知らないことばかりで勉強になりました。
    きっとこのGWでも鉄道旅行くのでしょうね。その時も話もブログにしてください!
    赤べこかわいい

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