第25回目のブログは、箱根にある乗り物を乗ってみた感想や豆知識を紹介していきます。

小田急小田原線

旅の始まりは、新宿駅!最近のブログは、新宿駅が始まりなことが多いですね。

ちなみに、この日は小田急線が人身事故でダイヤが乱れていて、予定と違う動きをしたため、かなりテンパっており、前半部分の写真が少ないです。ご了承ください!!

新宿駅に着いてみると、乗ろうと思っていた小田急ロマンスカーが運休しているという情報が入ったため、急遽快速急行や急行を乗り継いで、小田原駅へ向かうことにしました。

行った日は、都民の日で祝日だったのですが、小田急線が人身事故の影響で遅れていたこともあり、かなり混雑していました。といってもラッシュ並みではないと思いますが…。

乗り換えながら小田原へ向かうこと約2時間。小田原駅へ到着です。

この時点で10:00近くになっていたので、小田原で軽食をとりました。

箱根登山電車 小田原~箱根湯本

続いて乗車する列車は、箱根登山電車です。箱根登山電車は、1919年に開業した小田原駅から強羅駅を結ぶ路線です。箱根登山電車の特徴は、箱根湯本駅~小涌谷駅間に※80‰という急勾配があることです。80‰という値は、鉄道事業法の適用を受けている粘着式鉄道では最急となる値です。この区間を走る車両には、急勾配を走るための特別な装備が施されています。

※‰(パーミル)とは、1,000m進む間に高低差が何mあるかを示す単位です。

まず最初に乗車する列車は、各駅停車 箱根湯本行です。

使用車両は、小田急1000形です。箱根登山電車は、箱根湯本駅で系統分離されていて、小田原駅~箱根湯本駅間は、小田急電鉄側の車両しか走っていません。また、この小田急1000形もこの小田原駅~箱根湯本駅間の運用にしかつかない箱根登山電車専用の編成になっています。ですが、この専用編成を保有しているのは小田急電鉄という、かなり珍しい体制がとられています。その理由は、おそらく小田原駅~箱根湯本駅間に車両基地を作るスペースがないことが影響しているのかなと思います。箱根登山電車(株式会社 小田急箱根)は、小田急グループの会社なので、混乱が生まれることもなく、これが一番平和的な方法なんでしょうね。

2022年9月までは1000形4両編成の※レーティッシュ鉄道色という赤い車両が使われていて、いかにも登山電車らしい列車でしたが、現在は小田急小田原線・江ノ島線で走っている1000形と同じカラーで、鉄道ファン目線から見ると、通勤路線みたいな雰囲気になってしまったなぁと思ってしまいます。

※レーティッシュ鉄道色とは、スイス東部を走る登山鉄道であるレーティッシュ鉄道のシンボルカラーとなっている赤い列車のデザインのことをいいます。

(↓の車両のようなデザインです。)

小田急1000形に乗ること約15分。終点箱根湯本駅に到着です。箱根湯本駅には一度来た事がありますが、いい意味でほとんど何も変わっていませんでしたね。一つ変わったことと言えば、外国人観光客が多くなったかなと感じました。やはり円安の影響ですかね。箱根もオーバーツーリズムが問題になっているので、オーバーツーリズム対策が急務ですね。

箱根登山電車 箱根湯本~強羅

続いて乗車する列車は、各駅停車 強羅行です。

(焦って撮った写真でドアップになっています。申し訳ございません。)

使用車両は、箱根登山鉄道1000形です。箱根登山鉄道1000形は、1981年から運用を開始した電車です。製造当初は、2両編成の非冷房車両でしたが、2004年に冷房化されました。また、冷房用電源を確保するために新たに中間車を1編成につき1両組み込み、3両編成化されました。

箱根登山電車は、観光鉄道であることもあり観光案内放送が多かったですね。乗車している人も外国人観光客が多かったです。箱根登山電車には、3か所の※スイッチバックがあるのですが、個人的にはそこが一番面白かったです。スイッチバックは、全国的にも珍しく、一路線に3つのスイッチバックがあることはとても珍しいのですよね。みなさんもぜひスイッチバックがある路線に行ってみてくださいね。

※スイッチバックとは、勾配に弱い鉄道が勾配を登れるように開発された技術です。スイッチバックは、途中にある駅や信号所で列車の進行方向を変えることで、列車が山などの急勾配を登ることができます。

それでは車窓動画をどうぞ!!

どうでしょうか?かなり速度はゆっくりですよね。箱根登山電車は、急カーブが多く、速度を出しすぎてしまうと遠心力で脱線・横転してしまうため、速度はかなりゆっくりになっています。箱根登山電車の全長は、箱根湯本駅~強羅駅間で8.9㎞と長くありませんが、かかる時間は約40分とそこそこな時間がかかります。時速にすると約時速13㎞ですから、首都圏で見るような速度重視な路線とは大違いですよね。事故のリスクを考えるとしょうがないですね。そもそも箱根登山電車は観光鉄道なので、速く運行させる必要はないのだと思います。

箱根湯本駅を出てから約40分。終点強羅駅に到着です。強羅駅もたくさんの人がいました。さすが観光地だなと思いました。

箱根登山ケーブルカー

続いて乗車する乗り物は、箱根登山ケーブルカーです。箱根登山ケーブルカーは、強羅駅~早雲山駅間を結ぶ、1921年に開業した関東では最も古いケーブルカー路線です。

やってきた車両は、ケ10形です。ケ10形は、2020年3月から運行が開始された車両で、箱根登山ケーブルカーでは5代目の車両になります。知らない人も多いかと思いますが、ケーブルカーにはモーターがついていません。じゃあ「どうやって走っているの?」という話になりますが、それについてはわかりやすく解説されているサイトがあったので、そちらをご覧ください!!

箱根登山ケーブルカーの特徴は、途中駅があることです。ケーブルカーは、ケーブルカーの仕組みについてのサイトを見てくれた方ならわかると思いますが、頂上に位置する駅でケーブルカー同士をつないでいるケーブルを巻き上げることで動きます。つまり、ケーブルを巻き上げると同じ距離だけ1両が下り、もう1両が登るということになるのです。途中駅を設置したい場合、例えば頂上駅から300m地点に駅を設置するとします。すると、下る列車が300m地点で停車している間、登る列車も一番下の駅から300m地点で停車してしまいます。結果、頂上駅から300m地点、一番下の駅から300m地点の両方に駅を設置しなくてはいけなくなってしまうのです。

これを現実世界で行うのは結構大変だなと感じませんか?箱根登山ケーブルカーが建設された当時は、そこまで開発が進んでいるわけでもなかったと思われるので、山を切り開く苦労の方が大きかったのかなと思いますが、開発が進んでいる現在では、駅を設置できるほどの土地が少なく、かつ場所もピンポイントで決まっているとなるとかなり難しいことがわかりますよね。実際、途中駅があるケーブルカーは日本全体で4路線しかありませんからね。

強羅駅を出ること約10分。終点早雲山駅に到着です。片道10分以上かかるケーブルカーは中々ないので、不思議な感じがしましたね。

箱根ロープウェイ

続いて乗車する乗り物は、箱根ロープウェイです。箱根ロープウェイは、早雲山駅~大涌谷駅間、大涌谷駅~桃源台駅間を結ぶロープウェイ路線です。

使われているゴンドラは、スイスのCWA製のゴンドラで、2002年の6月から運行を開始したものです。

箱根ロープウェイの特徴は、2つあります。1つ目は、路線延長が日本一の長さであることです。早雲山駅~桃源台駅間で4㎞の距離があります。一見短いように思いますが、ロープウェイは、山と山を結んだり、麓から山頂を結ぶ路線に使われることが多いので、ここまで長いのは珍しいのです。

2つ目は、火山ガス噴出地帯を通ることです。箱根ロープウェイが真上を通る箱根山は、人体に有害な二酸化硫黄などを含んだ火山ガスが噴出し続けており、火山ガスが噴出している大涌谷などでは、植物も育たず、枯れてしまうような場所です。呼吸器系疾患や心臓疾患がある方などは訪れないようにと注意がされるほどです。そんな場所を通るロープウェイは、僕の知る限りでは箱根ロープウェイが唯一です。じゃあ行くのは危ないと思う人もいると思いますが、大丈夫です。毎日火山ガスの濃度は測定されていて、少しでも危険と判断されるとロープウェイは運休という安全対策が取られています。ぜひロープウェイから火山ガスが噴出する様子を見てみてください。ちなみに大涌谷で有名な黒卵は、箱根の温泉を使って作られいて、その運搬には、ロープウェイが使われることもあるそうですよ。

(写真に写っている煙は、火山ガスと外気の温度差で発生した水蒸気です。噴火ではございませんのでご安心ください。)

早雲山駅を出ること約15分。大涌谷駅に到着です。

大涌谷では、名物黒卵をいただきました。結構癖があるのかななんて勝手に思ってましたが、そんなこともありませんでした。とても美味しかったです。黒卵というだけあって、中身も黒いのかなと思ってましたが、黒いのは殻だけでした(笑)。みなさんもぜひ大涌谷行って食べてみてください!

まとめ

今回のブログは、箱根に行ってきたときの感想や豆知識を書いていきましたが、どうでしたか?今回も長くなりそうだったので、往路編と復路編で分けることにしました。みなさんもぜひ箱根に行ってみてくださいね。小田急ロマンスカーで行けば新宿駅から箱根湯本駅まで1本で行けるのでとてもおすすめです!

次回のブログは、復路編です!ぜふ次回のブログも読んでください!

それでは、次回のブログもお楽しみに~!!

投稿者 daisan

“今もなお火山ガスの噴出が続く‘‘箱根火山‘‘[往路]” に1件のフィードバックがあります
  1. 箱根は、何度も行った、大好きなばしょです。より詳しく知れてよかったです。

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